After the storm…映画を楽しむ
昨日は旦那さんと一緒に、
是枝監督の「海よりもまだ深く」という映画を見てきました。
ちょうど今バンクーバーでは映画祭真っ最中で、
様々な会場で全世界の映画を楽しむことができます♪
「だったらやっぱり日本の映画見たいよね」
ということで、
今回はこの映画をセレクトしてみました(*^^*)
日本のタイトルでは、
「海よりもまだ深く」
ですが、
英語版では
「After the storm」
になっています。
...なぜ!?
とツッコミどころ満載ですが、笑
海外で日本の映画を見るということは、
私たち夫婦にとっても初めての経験でしたので、
映画そのものの感想はもちろんのこと、
海外から見た日本についても、
私なりに思ったことをまとめてみようと思います。
やっぱり映画っていいですね。
何だろう、
当たり前に過ぎていく時間の尊さというのかな、
そんなものを感じました。
人はいつか死にゆくものだし、
人と人は別れゆくもの...
それって一見するととても悲しいことのようだけれど、
だからこそ人は、
目の前の物事に尊さを見出すことができるのではないか。
ちょうど私はここ最近、
似たような感覚を体験しました。
それは私たち夫婦がまもなく、
日本に帰国することが決定した時のことです。
バンクーバーを離れなければならないのは
とても残念なことだけれど、
その瞬間からね、
目の前の当たり前の景色が一変していく様を体験したのです。
ただただ何となく外でぼーっとしていた時、
ちょうどその頃は秋に移りゆく季節で、
頬に当たる風がとっても冷たくてね、
目の前にはいつも見ている
何てことない当たり前の景色が広がっていた。
あぁ、なんて尊いんだろう…
何ともこの瞬間が愛おしい
そんな思いが忽然と
自分の内なる部分から溢れ出してきたのです。
どうしようもない感謝とか、
今ここにいられる幸せとか、
とめどなく何かが溢れ出してきた。
いつも見ている、
ほんと当たり前の、
何の代わり映えもない日常の一コマだけど、
その瞬間、
私は間違いなくその中に
何とも言えない尊さを垣間見たような気がしたんだ。
ある人は、
「もっと長くいられたらいいな〜」
と言うかもしれない。
ついつい私たちは、
長くいられることにのみ価値を見出すものだから。
例えばそれは寿命でも、
人と別れゆく時もそう。
もっと長い時間一緒にいられたらと切に願う。
もちろん私もそうなのです。
でも本当は、
限られた時間だからこそ味わえるその感覚が
何よりも尊いんじゃないかって、
そんなことを改めて思ったのです。
普段はなんてことない当たり前の景色なんだけど、
そうか、
私たちは帰国するからこそ、
限られた時間だからこそ、
見える景色があるんだって。
全く同じ景色を見ていても、
そこに何を見出すかは、
自分次第なんだって。
そう、
限られた時間だからこそ、
かけがえのない今を生きていることを
心から楽しんでいる自分がいた。
それってすごく贅沢なことだと思ったのです。
だから私はね、
「永遠に続く」
ものなんて、
ほんとはそれほど価値がないんじゃないかな?って思う。
永遠に続く栄華って何だろう?
いやむしろ、
この世界に永遠なんてありえないのだよね。
「諸行無常」
「盛者必衰」
そんな言葉がふと思い浮かんだ。
例えば今回の映画の中で、
家族は離婚してバラバラの形をとっていたけれど、
それは悲しいことって言いたかったわけじゃないと思う。
むしろ、
どんなに短い時間であっても、
一瞬一瞬家族でいられることの幸せ、
それを見いだせる私たちでいられたら、
それが一番幸せだよねって、
そういうことなのかなって思ったよ。
家族が何気なく夕食を食べるシーンとか、
台風が来てるからみんなで1つ屋根の下に集まって、
熱々のカレーうどんをすする場面とか、
孫の顔を見て嬉しそうに微笑むおばあちゃんの姿とかね。
特に台風の中で父と息子が
しけったおかきを食べてるシーン、
これが何とも言えず良かったな〜。
これらはけっして、
世間一般で言うところの幸せとは違うかもしれない。
でも、
私はこういう家族の形ってすごくいいと思った。
台風の中でね、
風と雨がすんごい吹き荒れる中でね、
家族みんなで飛んでった宝くじを夢中で探すんですよ。
めっちゃ面白いでしょ〜!!
そういう、
何ていうかな、
今には今しかできないことをして、
懸命にこの瞬間を生きてる姿がすっごくいいなって思った。
そこにいる人の笑顔って、
やっぱり何にも代えられない。
もちろん笑顔だけじゃないよね。
人の悲しみも
どうしようもない苦しみも
不安だってあるし、
時には喜び、
笑い合い、
心が通い合う瞬間とか、
そこにやっぱり何を見るかなんだな〜。
限りある時間だからこそ、
色褪せた当たり前の景色が
突然彩りを帯び始める...☆
それはそれは美しく
儚くて
綺麗な
どうしようもない感動と温かさが
そこにはある。
家族っていいなぁ。
仲間っていいなぁ。
私も含めて、
泣きたくなるほど切なくて
どうしようもない人間ばっかだけどさ、
それでもなんか人情があるっていうか、
切り離せないっていうのかな、
そういうどうしようもなさとか、
ぐっだぐだな感じとかさ〜、
それでも諦めたくないと思うし、
やっぱりどんな時だって希望を見出したいし、
夢を見ていたいし、
笑ってたいし、
そんな繰り返しの中で
私たちは生きてるんだよね。
是枝監督の映画って、
何か特別な出来事を最初から最後まで描くのではなく、
日常の何気ない風景の、
そう、
日常の中にある儚さを
尊さを...
そこを切り取って表現してるよね。
私もそんなことを表現できる人でありたい。
そんな風に生きていきたいんだよ。
あぁ、
生きてるね。
みんな今日も生きてるね。
いいないいな。
ありがたいな。
限られた時間だからこそ、
今感じられるこの気持を
とにかく今書き残したいんだ。
そう思って私は今、
パソコンに向かって無心で文字を書き連ねている。
今日も誰かの心に、
少しでも何かが残ったらいいな。
今日も見てくれて、
本当にありがとうね。
そしてやっぱり、
海外から見る日本って面白いね。
私たちにとっての当たり前が
海外では全然当たり前じゃないってこと。
立ち食いそばを食べるサラリーマンだったり、
団地の風景だったり、
登校する小学生の姿だったり、
すごく小さな空間に家族が集って食卓を囲む様子とかね、
そういうのが何とも言えずいいなって思った。
私たち日本人が慣れ親しんでいる風景が
すごく尊いものに見えたんだ。
日本のめっちゃきれいな景色とか、
富士山とか、
有名な絶景スポットとか、
そんな特別なものではない。
私たちが当たり前に過ごしている、
いやむしろ、
結構愛想つかしちゃうほど
つまんない毎日の風景なんだ。
でもそれがね、
それがめっちゃくちゃ美しい。
独特で、
ユーモラスがあって、
唯一無二で、
どこか他の国と共有することもなく、
それは島国だからこその
独特の空気感というのかな。
そういうのがたまらなくいい。
だからこそ、
日本の全てがすごく尊いと思うんだ。
私たちはすごく恵まれている。
それでも、
その恵みに気づいていないことが一番の不幸だったりするのかもね。
もちろん私もその一人だけど、
まだまだ全然だけどさ、
今回海外から日本っていう国を改めて映画で見てみて、
やっぱり日本ってすごいと思った。
これから先、
たとえどれだけ多くの国を訪れたって、
このすごさには到底かなわないと思う。
もちろん私が日本人だからかもしれないけど、
いや、
だからこそだよね。
自分が生まれ育った国だからこそ、
こういう感覚
これからもずっと大事にしていきたいと思う。
どんなに旅を続けても、
やっぱり帰ってきたい場所がある。
故郷、
ふるさと、
そんな言葉たちに、
心がぽっと温まる...♡
今日もありがとう、大好き…♡
この情報があなたの夢のライフスタイルへ向けての
大きな一歩となりますように…☆
ハッピーライフコーディネーターのAkkyでした♡
Akky
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